9/6号 ③ サーバーの契約終了時に移行漏れ…14万件の個人情報が誤消去

セキュリティニュース

ここで紹介するニュースは、ほとんどの場合下記の方法で対策できます。

〇 OS、アプリケーション、アンチウイルスのデータベース等を常に最新の状態に保つ
〇 UTM導入等によるネットワーク全体の防御を行う

ここで紹介するニュースは、ほとんどの場合下記の方法で対策できます。

〇 OS、アプリケーション、アンチウイルスの
  データベース等を常に最新の状態に保つ
〇 UTM導入等によるネットワーク全体の防御を行う

ニュース概要

– 9月5日(日本時間)、飲食チェーン店「焼肉きんぐ」等の運営元の物語コーポレーション(以下・同社)より、同社顧客の個人情報を誤って消去したと発表されました。

– 発表によれば、誤消去された個人情報は、同社グループ各店の顧客のべ143,876件(氏名・住所・電話番号・生年月日・性別・メールアドレス)で、サービスや誕生日キャンペーン等の案内DM送付のために保持されていたとのことです。

– 個人情報を保存していたサーバーの契約が2022年6月に終了となったことで情報が消去されたとしており、外部への流出および不正利用は確認されていないとのことです。

AUSからの所感

対象となる個人情報を保存していたのは外部事業者のサーバー上で、6月の契約終了の際に別の外部事業者のサーバーへデータを移行していたものの、同社側での確認不足により、移行が行われなかったデータが消去されたことが8月5日に判明したとのことです。

自社が顧客の個人情報をどこに預けているかや、関連する契約等について確実に把握することはもちろん、個人情報に関連しない場面においても、サーバーや外部業者との契約やサービス自体の終了等で重要なデータが消失してしまうことは、少なくとも可用性・完全性の毀損に繋がり得るものと心得、くれぐれも契約の更新や、他のサービス・サーバーへのデータの移行漏れが発生しない体制を整えることが肝要です。